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moondance

バレエダンサー堀内將平の日記です

KateMoss



大阪公演、終わりました。

いつからか、とても緊張しやすくなっていました。昔は大きな役を踊るときにも、こんなには緊張しなかったのに。
東京公演での最大の反省点は緊張しすぎたこと。けれど、どうやったら緊張しないで舞台に立てるのかもよく分からず。公演が終わってからも、次の舞台が怖くてパニックになってました(笑)
いつまでもわたわたしていても仕方ないので、大阪公演までの一週間はひたすらに緊張をほぐす方法を探しました。馬鹿みたいに聞こえるけれど、緊張のしすぎで練習で積み重ねてきたものを披露できないのは、残念。
色んな人にアドバイスを聞き、インターネットで探し、深呼吸、ヒプノセラピー、とにかく笑う、瞑想、なとなどアドバイスをもらい試しました。どれも怪しさ満点。
でも、ほんとに効いたのが、もっと可笑しなところで。おかげで大阪公演は緊張よりも舞台を楽しむ、という久しぶりの感覚でした。
たくさんの人が見ているのだから、緊張するのは当然なのだけど、お客様が見たいのは緊張しているダンサーよりも、物語の中で自由に伸び伸びと踊るダンサーなのでは?と。主語を変えるというか、自分がどうではなく、客席の立場ではどう思うか。
プレゼンで、上司の前で失敗したくない、という気持ちは分かるけれど、緊張しているよりも、自分の企画に自信を持っている方がきっと説得力があるはず。
僕が見つけた解決法、使っていいですよ( ´∀`)

Romeo and Juliet



一度でもロミオを演じられたら、こんなに幸せなことはないな。とずっと思っていました。

学生の頃に日記を書いていた時期があり、そこに将来踊りたい役名を書いたのを覚えています。
エスパーダ、ランケデム、そしてロミオ。
Kバレエに入団してから、ひとつずつ実現していきました。(ランケデムはルーマニアにいた頃にも踊っていたけど)
そして遂に先週の土曜日に、夢だったロミオを踊りました。

2時間半の物語を生きるのは幸せでした。
ジュリエットに出会い、愛に溺れ、最後には生きる意味を失い死んでしまう。

心掛けたのは、どれだけお客様に説得力のある演技で共感してもらうか。
ロミオという、誰でも知っているキャラクターではなく、1人の人としてどう行動をするのか。
細部にまでこだわって僕の思うロミオを作っていきました。

そんな重すぎるくらいの思い入れの舞台が終わってみると、案外にあっさりしていました。あれ、こんなものなの?と。
あれだけ心待ちにしていた役だから、感動的な余韻に包まれるのかと思いきや(笑)
ただ数日経って思い返しみると、ああ踊ったんだな、と、しみじみ。将来年を取った時には「昔ロミオを踊ってね」と子供に話せるんだな、とか(笑)
人生の宝物が増えました。

まったく更新されないブログにも関わらず、チェックしてくださってるようで、有難いです。

今週末の大阪公演、楽しんでくださったら幸いです。