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moondance

バレエダンサー堀内將平の日記です

勝手に解説



みなさん、美術館や観光名所に行くときってオーディオガイダンス借りますか?
僕は、必ず借ります。
美術の知識や歴史の知識、宗教も建築も何にも知らないので、ピカソの絵を見ても、ガウディの建築を見ても、なんとなくすごいな~としか。
先日見つけて、あまりにも感動した動画がありました。で、バレエの知識のない姉にその動画を見せたら、
「すごい優雅できれ~」という感想でした。
あ、美術館を訪れた僕と同じで、もしかしたら説明してあげたら楽しいんじゃないかな?と思い、
今回は、最近見つけた動画の中で、とても感動したものをご紹介します。

ウリヤーナ・ロパートキナさん、
ロシアのマリインスキーバレエ団のプリマ様です。
若い方ではありませんが、大変人気のある、僕の大好きなダンサーです。

ではでは、勝手に解説させていただきます。
優雅ぁ~、の一番の理由は腕の動きです。
見ていると分かりますが、腕がポジションに入っても、そこで固定することなく、常に伸び続けていて、それが伸びやかな踊りに繋がっています。回転の時以外は腕が固定されていませんね~
全体の動きがクレッシェンドになっていること。同じ動きを繰り返しているときは、小さい動きから大きい動きへ、上体も下のほうから上へ、腕も低いところから上へ。当然のことですが、これが踊りを見ているうえでの面白さに繋がっています。
最後、曲調が変わり、舞台上手からの回転、アラベスク、のところ。さっきとは変わって、しなやかさは残しつつも、短い動きに変わっています。これも見ている上でエフェクティブです。
他に特に注目すべき点は、入場して奥に走っていき、最初のポーズ、頭を使ってアクセントを取っています。そのあと、足を組み換え組み換え、パッセを通って五番に入れるところ、ここでは脚をゆっくり5番に閉じ、頭もゆくっり上げていますよね?頭の使い方ひとつで、音楽を表現しています。ロシアには『вкусные ноги』という表現があります。直訳すると『おいしい脚』です。まさにこのパッセを通っての5番に閉めるこれ!神経が行き届いていて、力強くしなやかで、なめらか、どこまでも伸びていくような・・・・・
1分20秒からのポルデブラ、腕の動きが美しすぎますね。もう、説明不要の美しさですね。ため息しか出ません。花が咲いていくようです。は~
あとは、最後の連続回転、シュネの時の足のポジションが5番で回るのは、ロシアの古いメソッドですね。今は1番で教える先生がけっこう多いです。僕個人としては、5番の方がきれいに思えます。ロシア人でも、5番シュネをする人は減っているので、こんど注目してみてください。

これぞバレエ!といった、素晴らしい動画です。
楽しむお手伝いになれば幸いです。